仕事以外にもたくさんの“
掟”があった。
その中でも、携帯電話に関するものは事細かに決められていた。
・
着信音はサイレントに設定するべし
うるさいという理由。
ちなみに、外から帰った時にサイレントにするのを忘れて
聖飢魔Ⅱの着メロが大音量で寮内に響きわたった事がある。
「目覚ましの時間合わせまちがえた~。」
と、とっさの機転で難を逃れた。
・ボタン確認音はOFFにするべし
これもうるさいという理由
新機種に変えたばかりで操作が分からず
門限に遅れそうになった。
・
携帯電話の使用は部屋以外でするべし
(三階の廊下及び階段のみ)
1部屋に4人いるので、迷惑にならないようにとの事だが、
廊下で会話丸聞こえの状態で彼とのラブラブな会話を
聞かされるほうがよっぽど迷惑である。
・
使用時間は23時まで、時間厳守するべし
「仕事もあるから早く寝ろ」ということなのか・・・。
しかし、休みの前の日でも禁止されていた。
未だに理解できない掟である。
この“
掟”どれを破っても
1ヵ月携帯電話没収&1週間寮への電話取次ぎ禁止。
そして、寮内に設置してある公衆電話も使用禁止となる。
もちろん、不満の声があった。
だが、
入学当初は携帯電話の持ち込みすら禁止されていた為、
再びそんな事にならないよう、みんな必死で現状維持していたように思う・・・。
最初はこれに連帯責任で
全員の携帯電話1週間没収という恐ろしい掟であったが、
さすがにつらすぎる、というので変更になった。
ちなみに、没収された携帯電話は
寮の金庫で厳重に保管されるので
こっそり奪還しようと思っても無駄である。